太秦映画村 [長江英和出演作]
今月初旬まで京都に時代劇の撮影に行ってました(内容についてはオンエアが近づいたらご紹介します)。
これは修学旅行で必ず行くと言われる 東映太秦映画村 の風景です。
実は、初めての映画村なのです。
もう~嬉しくて嬉しくて。
子供の頃から時代劇を見て育った身としては、そこの御茶屋で黄門さまご一行がお茶をすすってないかとか、金さんが昼間から何処かでお酒を飲んでないかとか、町人が悪代官に斬られてないかとか、完全に、いや、おそらく修学旅行生にも負けないミーハーなモードに入っておりました。撮影中なので浪人の装束をして首から赤いデジカメをぶら下げカシャカシャ撮りまくるのは、さぞヘンな光景だったでしょうな。それが、やたらとデカイ191センチもある浪人だとしたら言わずもがなであります。
京都の仕事をするようになって17年。
これまで、現代劇、時代劇 問わず出演させていただきました。しかし、不思議と映画村でのオープンセット撮影というのはなかったのですよ。これまで善人といえば山男だったり、悪人だとすれば山賊のような、街とはあまり縁のない役。武将ならば戦の場面なので撮影は山奥までロケに行き、僧侶ならば主にお寺でのロケに参加してました。
こうやって思えば町人や侍のような普通の役をやってこなかったので、映画村とは縁がなかったのかな。
僕の映画村体験といえば、右手だけ。
以前、「科捜研の女」 という京都を舞台にしたドラマに出演していた時、スタジオは映画村の通用口に面していました。時は夏。休憩時間になったので何か冷たいものが飲みたいと自販機を探していたところ、映画村通用口からグリーンのジュースを手にしたスタッフが出てきました。冷たそう。おいしそう。「何それ?アロエジュース???」「抹茶ジュースですねん!美味しいよ」
僕は飲みたい衝動に駆られ、通用口に一目散。「そそそそれ下さい!」---その瞬間、背後から容赦なく呼ぶ声が。「長江さん、出番です!」
そんな殺生な……! 僕は、硬貨を握りしめた右手を映画村の通用口の中に差し入れたまま、固まってしまった。その時、ちっちゃいおばちゃんが僕の指の間から硬貨をもぎ取り、換わりに渡してくれた、抹茶ジュース! ああ~宇治の味~♪
たしか、なぜか社員割引がついて (一杯いくらだったか忘れた) お釣りをもらったなぁ。
これは自分で撮ってみた写真。身長に応じて腕が長いのでね、自分でも撮れるんですな。しかし、顔に木陰がかかってしまった。
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