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京都の休日はほっこりと……… [気に入った!の店]

仕事でもプライベートでも好きな街なので京都には良く来ます。

京都でずっと行きたかったお店でランチしてきました。
本来はディナーに行きたいところなのですが、生憎、ここは日本一コストパフォーマンスが高いお店と言われ、今日空いたから行こうと思ってもなかなか予約が取れないのです。
ネットで見つけた時、是非!行きたい!!と思っていても中々行けずじまいでした。
ディナーは諦め平日のブランチにしたら入店できました。

いつも泊まるホテルのある四条西洞員や三条烏丸からその創作和食「ビストロ……」まで歩いて15分。
和食店と寿司、創作和食の新店があり、そちらに行ってきました。
本来なら店名を「…………」などとせず記しておくべきですが、お店に了解を取っていないので書きません。申し訳ありません。
ネットで検索すると出てきますので、探してください。

さて、ランチのお寿司10貫と湯豆腐、デザート付き1000円というメニューがあるのですが、折角なのでお勧め迷わずコース!!
夜も僕はガッツリ食べるので、控えめに一番安い2100円のものを注文。

まず出てきたのが、プチトマトの白和えやウドのお浸しなど野菜の前菜6品盛り合わせ。
次にカンパチ刺身の中華風サラダ。
野菜のお鍋。かつら剥きの冬瓜が入れられて料理人のこだわりを感じます。
豆腐のキッシュ(といってもグラタンでした)
白玉の明太子銀あんがけ。
鶏そぼろ真丈。
そして食事のお寿司10貫。江戸前ではなく、握りにバッテラと太巻き、サーモンの手まり寿司が入れられ京風を意識されられます。
最後はショコラのグラニテと抹茶シフォンケーキ。
どれもこれも手の込んだ料理ばかり。これだけの品数で2100円なのは確かにスゴいコストパフォーマンス!!
料理はお寿司以外すべて一口サイズ。
握りも小振りなのですが、バッテラと太巻きはどっしり。しかし、程よく抑えつけられているので箸で切りなんなく口へ運べます。
全体的に女性向な印象を受けるのですが、品数が多く、丁寧な仕事をされた料理がこの値段でもお腹一杯になりました。
今度は創作和食の本店のディナーに行きたいものだ!!!
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京都のまんまる満点の月 [気に入った!の店]

ぐーたらブロガー長江英和です。実に3ヶ月ぶりのブログです。あんまり間が空いてとうとう年が明けてしまいました。あけましておめでとうございます

さて、今年の正月は、京都で過ごしました。

実はプライベートで京都に泊まるのは初めてなのです。しかし撮影でもう20年近く通っているので、土地勘はある。だから町を歩くにもガイドブックは使いません。なんとなく、このあたりに美味しそうな店がありそうだ……クンクン。ん、この店、なんとなくいい感じ……でも、そこでいきなり体当たりはしません。アタリをつけたら、ホテルのパソコンでチェ~ック!クーポン券をゲットしつつ、電話を入れる。初めての店に行くかどうかを決めるには、電話の応対の感じだってリッパなバロメーターになるんです。

というわけで、今回の京都の旅の 「大当た~り~」 をご紹介。

中京区、三条通り烏丸東入ル、ビルの2階に位置する “まんまるの月” です。

いやはや正直言ってヤマ勘で探してイキナリこんなにスゴイ店に当たるとは予想外でした。しかも正月の外食晩ごはん一食目でね。

電話の応対も感じ良く、予約を入れてから店に向かいました。昼間に通りがかった時にはなかった看板が出ています。

看板にでっかく 「鉄板焼 お好み焼」 と書いてあるので、鉄板焼き店の特有の油ギッシュな感じを覚悟していたのですが、店に入ると油臭さ、ベタベタ感がまったくないのにびっくり。銀座でものすご~く単価が高い鉄板焼きの店に入ったことがありますが、まるでそういうクラス感なのです。サッパリ清潔、品がいい。店が新しいということもあるのかもしれないが、それ以上に日々の手入れ、いや、仕事の合間の手入れが行き届いていることがうかがえます。

吉田美和さんの笑顔を思わせるお嬢さんの明るい笑顔に迎えられ、カウンター席に着く。

差し出されたメニューを見ると、ビールや焼酎、梅酒などの後に “Bioわいん” なるページがあってしばし目を引きましたが、ここはやっぱりビールであります。

次いで料理のメニューを開きつつオススメを聞くと、メニューに載っていないがコースがあると言う。アラカルト式で頼むのも魅力だが、コースで出される料理と “勝負(?)” するのも悪かない。よし、コースにしよう。

ビールでノドを潤したところで出て来た “第一戦” が、こちら↓の前菜。

手前から、1.ブロッコリー&ローストビーフ。絶妙な茹で加減のブロッコリーに自家製タルタルソースをからめ、ローストビーフを巻き付けたもの。2.ポテトサラダに明太子。ほっこりポテッツァラ(=にゃが語でポテトサラダ)にたっぷり明太子。そして、3.生ハムと柿。一本買いのハモンセラーノを店で薄切りに落としたものに柿を合わせただけなのにこんなに美味いとは驚きです。

そのオドロキが覚めやらぬうちに、次の一手。

こいつ↓には、カウンターパンチを喰らいました。

季節の京野菜焼きサラダ。野菜は朝採りだそうです。

料理をする僕は、野菜に火を入れたら旨味~ってことは、よーく知ってます。そこにEXバージンオリーブオイルとバルサミコと来りゃぁ、たとえ赤子が焼いたって、旨いもんだぜ……と思ってた。しかし、その考えは見事に覆されました。いい野菜だからこそ、絶妙の焼き加減だからこそ、野菜個々の歯ざわりを残しつつ、極限の甘みと旨味が引き出せる。「ただ焼いただけでこんなに美味いんか?」 とショックを受ける一皿。さすが “匠” と名乗るだけのことはある。ナスも玉葱も蕪もジャガイモもトマトも底に敷いた水菜も美味かったが、とりわけ赤い京人参の甘いこと、美味いこと、この上なし。自分には、これはとても真似できません。

この皿だけでもー “参りました!” 状態なのに、さらにほっぺたを張られたのが、こちらの 「京赤地鶏 せせり焼き塩焼き」↓。

せせりってのは鳥の中でも希少な部位だが、なんと、鉄板の上で転がされたせせりは、ふわふわとした肉の柔らかさとクニクニした歯ごたえを残す焼き加減に “バーナー” の炎の洗礼を浴びた上、ゲランド島の塩で供されたのだ。余談だが、我が妻はこのゲランド島とその隣のレ島にわざわざ買いに行くほどこの塩が大好きで、僕もこの塩をよく使う。ミネラルをたっぷり含んだ上に尖ったところのないまろやかな味で、肉・魚・野菜、何にでもよく合うのだ。

ところで、最近、バーナーをよく見る。パティシエ、フレンチレストランなんかでよく見かける。流行ってるのかね? そうだとしても、この店のバーナーの使い方は、流行を追ってのことではなさそう。たぶん、素材の美味しさを追求した結果、辿り着いた選択なのだろう。この “炎さばき” を見ていると、本当にそう思う。さながら 「巨匠の筆遣い」 だ。炎の筆を自在に使いこなしてらっしゃる。

青に紫にオレンジに輝く炎に見とれている間に、手元に次の一品が来た。↓

紋甲いかのバター醤油焼き。2種のソースでいただきます。左手前のアジアンなスパイシーマヨネーズと、中央奥の自家製タルタルソース。

自家製タルタルソースがまた美味いのだ。水っぽくない。ピクルスではなく、ケイパーとグリーンペパーが効いてるからかな。このソースが、コリッコリ、プチップチの烏賊に絡まって、絶品の旨さなのだ~。

さてさて烏賊の余韻に酔いしれているうちに、いよいよメインのポークの登場。ちと写真がブレてしまいましたが、↓どうだ、この見事な艶っぷり。

京都ポークのステーキ、バルサミコソース。付け合せの野菜はシャクシャクのパキッ、そこにパルミジャーノレッジャーノの旨味が加わり、ポークの焼き加減とソースの絶妙な調和に繊細なるアクセントを添えて、なんかもうここが鉄板焼きの店であることを忘れるぐらい。実際、もしもこれがフレンチとかイタリアンのレストランでこのまんま出されたとしても全然不思議じゃないもんね。

これらの食べ物が自分の胃袋のどのあたりまで進んでいるのかなぁ、などと考えるヒマはありません。ポークを平らげたらば、続いて出て来る、見事な盛り上がりっぷりの 「ミックスお好み焼き」 です。

カリッカリの豚肉、ぷりっぷりの烏賊や海老をふんわりしっかり包むのはタップリのつくね芋。これがまたすんばらしく美味なんです。熱々ふうわり、ソースと素材に魚粉と青海苔、花かつを、ほんのりの紅生姜の味が絡まって、しっかり 「お好み焼き」 であるのに、つくね芋のパワー&食感ゆえか、実に上品な仕上がり。いやはやスゴイ。脱帽です。

しかし、この店を少人数で訪れるなら、絶対にカウンターに座って “匠” の手元を観覧することをオススメしますね。

なにしろ、ひとときも手を休める時がない。焼き手の方は、コテ(へら?)が自分の指と一体化しているようで、魚の皮を剥ぐのも素材に切れ目を入れるのも全部コテでやってしまう。それも見事なすばやさで。特に驚かされたのは、肉も魚も野菜も甘みも同じコテで調理するのに、互いの臭みや味が決して混ざらないこと。鉄板を使い分けているのは当然なのですが、コテは変えてない(たぶん。じーっと見続けてたわけではないからもしかしたら目にも止まらぬ早業で変えているのかも……)。カシカシとこすり合せるだけで、素材に影響を与えないように料理できるんだから凄い。

焼き手だけじゃありません。ここでは常にみんなの手が動いている。さすがによく使うネギものは切り置きしてますが、柚子や大蒜のような香りものは、切り置きせず、注文が入るたびにシャカシャカと切る。その包丁捌きも、まるで早回しのフィルムを見ているように鮮やかなのです。

注文の間が空けば鉄板の手入れ、道具の手入れに余念がない。作業に無駄を出さないように計算されて並べられたさまざまな道具の位置をきちんと戻し、金物を拭き、磨く。その所作を見せてもらうことも、またリッパなご馳走なのだと堪能しました。

なお、写真は撮りませんでしたが、肉類の焼き物を頼まれる際には、ぜひ、Bioわいん をお試しください。酸化防止剤が入っていないワインというのは、東京でも入手がなかなか難しいのですが、ここならグラス1杯から気軽に飲めます。花を思わせる軽い飲み口は、素材を活かした鉄板焼きという料理に本当に良く合う。普段飲んでいるワインの味って 「酸化防止剤」 の味でもあるのですよね。まぁそう解っていても飲んじゃうんですが。

ところで、鉄板焼き屋さんのデザートというと、どんなのを想像しますか?

高級鉄板焼きの店には 「アイスクリームの鉄板焼き」 なんてのも存在しますが、お好み焼きメインのお店だとたいてい 「バニラアイス」 か 「抹茶アイス」 1~3個盛りってところですわな。しかしこの店のデザートはそのどちらとも違うんだ。見よ、パティシエ顔負けのこの姿を↓。

手前から、鉄板でほどよく焼き上げたフレンチトーストに、クリームチーズのプリン。抹茶アイスの向こうに見えるのは、なんと生麩を焼いてキナコをかけたもの。そして自家製わらび餅。デザートにも鉄板魂がこもっているのですが、これらがまた 「これで専門店ができるのではないのか?」 と思うほどにしっかり美味しい。特に感動的だったのが、フレンチトーストと生麩のお焼き。

食のプロ、焼きもんのプロ、「まんまるの月」 のおかげで、食が福を運ぶ、そんな満足感に酔いしれる京都の夜になりました。また寄せてもらいまっさ~。


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